交通事業

補助電源装置

電力を、車室内の照明・表示器具や空調などの電源として適切な形に変換する装置です。
低電圧・定周波数の電力供給が目的であるため、主制御装置とは別に設置されています。
主制御装置が「乗り心地の快適さ」に役立つかたわら、補助電源装置は「車内の快適さ」に貢献しています。

特長

  • 高信頼性・小型軽量:部品点数の少ない、PWM制御インバータ。
  • 高効率:入力電力を1回の変換で出力電力にする直接変換型
  • 保守効率向上:機器モニタを標準装備。自己診断機能の内蔵により故障箇所の推定も可能。
  • 並列同期運転:複数台の補助電源を精密に同期運転。1台の補助電源装置故障時も電力供給を持続可能。
  • 待機二重系運転:入力の遮断機から、インバータまでを、制御回路は主要部位を二重化し、故障時に系を切替える方式。

製品紹介

自冷方式の補助電源装置の例

艤装位置 床下吊下げ
外箱形状 長手箱方式(高速度遮断器・トランスフィルタ装置 別置)
用途 在来線・地下鉄
仕様例 方式 直接変換PWMインバータ方式
架線電圧 DC1500V
定格出力容量 150kVA
出力種別 三相AC200V 60Hz
艤装位置 床下吊下げ(低床対応)
外箱形状 一体箱方式(トランスフィルタ装置内蔵、高速度遮断器・整流装置は別置)
用途 在来線・地下鉄
仕様例 方式 直接変換PWMインバータ方式
架線電圧 DC1500V
定格出力容量 120kVA
出力種別 三相AC200V 60Hz, DC100V

強制風冷方式の補助電源装置の例

艤装位置 床下吊下げ
外箱形状 一体箱方式(補助トランス内蔵)
用途 新幹線
仕様例 方式 高周波DC/DCリンク方式
架線電圧 単相AC25kV 50Hz
定格出力容量 65kVA+20kVA(補助トランス)
出力種別 DC100V, 単相AC100V(定電圧)
単相AC100V(補助トランス出力)
艤装位置 屋根上
外箱形状 一体箱方式(インバータスイッチ、トランスフィルタ装置内蔵)
用途 路面電車(低床式)
仕様例 方式 直接変換PWM インバータ方式
架線電圧 DC600V
定格出力容量 45kVA
出力種別 三相AC440V 60Hz, DC24V

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