自動車用試験システム

業界トップレベルの高性能モータ、インバータが構成された試験システムで次世代自動車の開発を支援します。

  • 長年培ってきたモータドライブ技術に加え機械装置・計測操作までトータルでシステムをご提案します。
  • 高い精度と信頼性で開発期間を短縮し、次世代自動車開発を支援します。
  • モータメーカならではのドライブ技術が盛り込まれているだけではなく、お客様の使い易さと安全性を考慮した機械システムや計測操作盤など、当社独自の技術で構成されています。

インタイヤハウスダイナモ®

将来普及が見込まれる自動運転車両の評価やシャシーダイナモの代替を目的に開発。ラインナップの充実に加えて、今後ブラッシュアップを重ねて新たな装置として進化させていきます。

インタイヤハウスダイナモ

特長

省スペース

インタイヤハウスダイナモ

従来のシャシーダイナモのような大規模な建築工事が不要で、平面上のスペースがあればどこでも設置が可能です。また、最小限のフロア工事で、追加ピット工事や定盤設置は不要です。
無響室や環境室にも設置が可能です。

走行試験検証

走行試験検証

シャシーダイナモと同等の試験が可能、さらに四輪個別に制御できるので、各種走行条件の模擬ができます。

静粛性

ダイナモの騒音値は約70dB を実現。運転中でも車両の音をクリアに確認できます。また、タイヤが無いためロードノイズが発生せず、車内異音などの判別も可能です。

取り付け

取り付け風景

フロアジャッキなどを使用して、タイヤホイールを交換する要領で取り付けることができます。専用アダプタを用いることで各ハブ形状に対応します。キャンバー角、キャスター角やトーイン、トーアウトは実車に倣う構造です。
また、車両ホイールベースに対する制限がないため、様々な車種に対応できます。

将来性

車両カメラやレーダー、GPS と組み合わせ、自動運転車の評価へ適用できます。また、従来はテストコースや実路でしかできなかった検証を安全に台上で実現できます。

仕様

定格容量 94.2kW 160kW
最大回転数 2,000min-1 2,500min-1
最大瞬間トルク 1,350Nm 3,800Nm
装置外形(直径) 650mm 680mm
トレッド幅(ダイナモ本体) 185mm 340mm
対応ブレーキ(直径) 425mmまで 460mmまで

東洋電機製造インタイヤハウスダイナモ®(ITHD®)の紹介

東洋電機製造インタイヤハウスダイナモ®(ITHD®)の取付方法

試験システム

自動車を構成する様々な部品-駆動装置(トランスミッションなど)やエンジン-の評価に貢献することで、 製品開発の期間短縮や信頼性の向上をサポートします。

試験システム

特長

  • 業界トップレベルの低慣性を誇るダイナモによりエンジンの挙動を再現。
  • お客様の使い易さと供試体の特長に合わせた装置構成。
  • お客様のご要望に合わせた制御・計測操作システム。
  • コンパクトなシステムで設置スペースを低減。
  • EV、HEVの試験にも対応。

[試験用途例]
耐久試験/性能試験/効率試験/ノイズ、振動試験/官能試験 など

[対象供試体例]
FFユニット(M/T,A/T,CVT,HEV)/FRユニット(M/T,A/T,CVT,HEV)/トランスファー/ディファレンシャルギヤ/エンジン など

評価パターン例

高速耐久試験

高負荷耐久試験

加減速耐久試験

ダイナモ

モータメーカとして100年近い歴史を持ち、永久磁石同期モータをいち早く世の中に送り出しました。 この永久磁石同期モータに独自の水冷方式を採用したのがDynamic Spin Dynamo - DSDシリーズです。

ダイナモ

低慣性モータ DSD(Dynamic Spin Dynamo)シリーズ

業界トップレベルの低慣性

Dynamic Spin Dynamo - DSDシリーズは、業界トップレベルの低慣性化を実現、同容量の誘導モータと比較して、慣性モーメントを1/10程度に抑えております。

DSDシリーズ

当社独自の水冷方式を採用することで、従来よりも大幅にモータを小型化

水冷方式

当社独自の水冷方式を採用することで、従来よりも大幅にモータを小型化しました。

極限まで追求したフレーム構造

フレーム構造

試験システムをコンパクトにするだけでなく、ドライブシャフトとの軸間距離を極限まで追求したフレーム構造により、実車同等のレイアウトを実現しています。 また、静音性にも優れており、NVベンチにも最適です。

高速トルク応答

高速トルク応答

新しい電流制御方式を採用し、高速電流演算・ベクトル制御演算出力を達成し、1,500Hz以上のトルク応答を実現しました。

最高出力周波数1,500Hzを達成(特殊仕様対応品)

ベクトル制御インバータとして出力周波数1,500Hzを実現、6極のS-DSDシリーズモータと組合せて、最高回転数20,000min-1を達成しました。

製品一覧

高速低慣性ダイナモ S-DSD, S-DSDi, S-DSD HP, S2-DSD

出力 ~505kW
回転速度 ~10,000min-1
トルク(最大) Up to 1,610Nm max

超高速低慣性ダイナモ S-DSD HS

出力 ~220kW
回転速度 ※~20,000min-1
トルク(最大) Up to 525Nm max

(※)16,000min-1を超える場合は別途ご相談ください

高トルク低慣性ダイナモ H-DSD, W-DSD

出力 ~535kW
回転速度 ~4,000min-1
トルク(最大) Up to 5,960Nm max

機械装置

特長

供試体の特長に合わせた装置構成

FFトランスミッション ⇔ FFトランスミッション / FFトランスファー
モータ駆動 ⇔ エンジン駆動

試験機専用ダイナモ(DSD)の特長(小型、軽量)を生かしたベンチ構成

試験機専用ダイナモ(DSD)の特長(小型、軽量)を生かしたベンチ構成
小型ベンチ-細径を生かした構成
傾斜ベンチ-軽量を生かした構成

機械制御・計測操作

お客様のご要望のシステムにより制御コントローラを選定します。

特長

  • アナログメータ、デジタルパネル、トレンドグラフなどのデータ表示器を搭載。
  • ユーザーが任意にデータ表示器を置くことができ、大きさを自由に調整可能。
  • 複数の計測用ページにより、測定条件変更時に表示器構成の切り替えが容易。
  • 各測定項目毎に警報、故障の2段階アラーム機能を搭載。
  • アナログメータ、アナログバーでは段階毎に色を変えることができ、設定値の確認が容易に可能。

制御アプリケーション部

制御種類

  • 速度制御
  • トルク制御
  • スロットル開度制御
  • 車速追従制御
  • 電気慣性制御+走行抵抗
  • 吸収側サーボロック制御
  • 正弦波加振制御
  • 任意爆発変動
  • 制振制御
  • トルクダウン制御
  • バンプレス機能

実例

正弦波加振制御

エンジンの1次周波数を再現する事ができます

任意爆発変動加振制御

エンジンの爆発1次~5次周波数を再現する事ができます

制振制御

設備共振を抑制する事ができます

バッテリシミュレータ

最大出力電圧750V、最大出力電流1,200Aの大容量まで対応したバッテリーシミュレータで、当社ダイナモと組み合わせることにより、動力の循環が可能です。

バッテリシミュレータ

システム構成

当社ダイナモ装置と組み合わせることにより動力の循環が可能です。

システム構成

制御モード

基本制御 定電圧モード
システムアップ 定電流モード
定電力モード
BTSモード(バッテリ内部の抵抗降下の模擬)

基本仕様

出力電圧 100~1,000V (動作可能範囲50~1,000V)
定格電流 48~2,000A
制御制度 制御モード 定電圧モード 定電流モード 定電力モード
制御制度※ ±1V ±3%FS ±5%FS
応答時間※ 30ms 10ms 150ms

※制御制度、応答時間については別途ご相談ください。

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