|
| |
| 現在の仕事 |

入社以来、技術研究所に始まり、インバータの設計開発一筋に、ディスクリートのアナログ回路やデジタル回路、組み込みコンピュータのハード/ソフト、パワーエレクトロニクス回路を扱い、それら個々の技術の集大成である鉄道車両用制御装置を世に送り出した後、今は、原点に立ち返って研究センター長をしながら、未来への乗車券である知的財産の管理と併せて、未来への扉となる新技術を探しています。
|
|
|
| 研究の進め方を打ち合わせ中 |
|
| 開発した製品の誇れるところ |

誘導電動機に回転速度センサを付けずに電車用の主制御器を実現したのは世界初です。これは単に信頼性のネックになり易いセンサとの訣別に留まらず、車輪の空転・滑走を抑制する
という、装置自体の能力をより向上させる高粘着制御技術の適用を実現しています。同じ加減速度なら編成内の電動機数を減らせます。それはメンテする機械部分が減らせると同時に、編成の車体重量が減って省エネ効果にも繋がるという根源部分の進化をも促したことになります。
|
|
|
| 速度センサレスベクトル制御の営業運転車両(JR東日本様) |
|
| 開発の背景 |

時代は半導体技術のビッグバンでした。コンピュータ技術が複雑かつ高度な処理を小さなチップ
に凝縮してしまう一方、高速・高耐圧の大容量パワー半導体が理論と現実のギャップを小さくしたことで、交流機化は誰の目にも明らかな潮流に見えるものであったと思います。そんな中で、センサレスは、形の上ではシンプル・イズ・ザ・ベストの究極の目標でした。
|
|
|
| 電気制御は機械要素も加味しながら社内試験を繰り返す |
|
| 製品化されたときの達成感 |

センサレス制御の製品化は、理論と現実のギャップとの戦いでした。電動機定数の製作上のバラツキや温度変化、並列駆動する場合の車輪径差、果てまた直前の通電状
態の残留磁束等の現実問題に影響されない速度推定方法を作り上げるのには時間が掛かっています。その間ずっと、シンプル・イズ・ザ・ベストの志だけで引っ張って来ましたが、ソリューションとして高粘着制御がドッキングしたときは、妙にリッチな気分になったと記憶しています。 |
|
|
| 今後の取り組み |

センサレス制御の真価は高粘着制御にあります。この技術が電車主制御器の標準的なものになることを目指したセールス活動を展開しますが、それが結果的に環境問題等の解決に貢献することであるとの企業姿勢のPR活動にも役立てたいと考えています。 |
|
|
| 学生へのメッセージ |

開発は性急に達成感や充実感が得られるとは限りません。競争も激しいです。信頼性の作り込みも開発中から吟味しないと、その先の製品化に辿り着きません。開発を担当する人は、専門分野にこだわらずに広く知識を取り入れて、新しい概念を作ることを辛抱強く楽しめる人であって欲しいと思います。 |
|
|