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車内券発行機開発
自己紹介と現在の仕事内容

安部:駅員さんが駅舎内で使用する定期券発券機や、車掌さんが車内で乗り越しの精算切符を発行する携帯発券機などの機器のメカニカル部分の設計・技術を担当しています。
乾 :私は電気回路設計を担当しています。携帯発券機は、みなさんも電車内で車掌さんが切符の発売や運賃精算をしている姿をご覧になったことがあるのではないでしょうか?
車内券発行機開発
回路を調査中
車内券発行機とは?

車掌さんが車内で使用する携帯発券機です。主な機能は次の3点です。
1、キップの販売
2、指定席の座席確認
3、乗り越し等の清算業務
車内券発行機
小型でありながら全国のJR運賃を網羅する車内券発行機
開発した製品の誇れるところ

1.通信機能を搭載しており、ワイヤレス通信が可能です。これにより発売済指定席の確認が出来ます。
2.片手で持てるコンパクトさでありながら、全国のJR運賃を網羅しているため、どのJR路線でもその場で発券・精算が可能です。
3.発券速度が従来のものに比べて2倍になりました。また、内部に収める発券プリンターを小型化し、多機能化によるサイズ・重量の増加を抑制しています。お客様からのサイズと重さは変えないで欲しいという要求に対応しています。
4.液晶にはタッチパネル方式を採用しています。ただし、従来どおり、ボタンキーは残しました。液晶パネルが良いか、ボタンキーが良いかは車掌さんの好みが分かれます。どちらにも対応しています。なお、ボタンキーは、ストレスなくスピーディーに入力動作が出来るように、軽荷重で作動する小型ラバーキーを自社開発しています。
開発の背景

従来使用していた機器の更新時に、通信機能の搭載など大幅な機能アップを求められました。その際、「大きさは変えないで欲しい」という希望がありました。また、女性の乗務員も増えていることから、重さについても同程度で開発して欲しいという要求がありました。
苦労と成功

プリンターの開発では、操作性を維持しつつも、薄く軽くするためにかなりの試行錯誤がありました。プリント基板の部品をケースや他の部品と干渉なく配置すること、ボタンキーの操作性を損なうことなく薄くするなど、1ミリ2ミリの世界で機能を損なうことなく厚みを抑える工夫をしました。また、通信品質を上げるために機器から発生するノイズを抑えること等に苦労しました。
製品化されたときの達成感

安部:プリンターの開発には、小型化や印字品質等でかなりの試行錯誤がありましたが、大きな障害もなく、納期遵守が出来てホッとしたのを覚えています。また、新幹線に乗車した時など車掌さんが切符を発行しているのを目にする時は、不具合が発生しないか緊張しますが、無事に発券されるのを見ると、安堵感の他にやはり満足感も得られます。

乾 :期待どおりの動作が確認出来た時には、自分が設計者である、という自己満足に浸ります。また、トラブルが発生するとその調査に追われて大変ですが、原因を突き止め、修正後に動作確認で期待どおり動作が確認できると、「よいっしゃ!」という達成感があります。そして、自分の設計したものが、お客様から高い評価を得た時には、設計者として苦労が報われ、非常に嬉しいものです。
今後の取り組み

SuicaやICOCAに代表されるようなICカードを使った乗り越し精算を車内で行える機器の開発を要求されています。今回もやはり大きさ・重さは変えないようにと依頼されているので大変です(苦笑)。
常に持ち歩くものなので、軽量化は絶対です。更なる多機能化と小型化を目指して取り組んでいます。
定期券発行機
SuicaやPASMOに代表されるICカードに対応した定期券発行機
学生へのメッセージ

安部:お客様からは更なる多機能化を求められる一方で、小型化・軽量化の要求もあり、開発する余地がまだまだ残っている製品です。興味の有る方は是非一緒にやりましょう。お待ちしています。

乾 :回路設計にあたり、多様な知識や技術を求められる一方で、自分の知恵や創意工夫が大いに発揮できると思います。皆さんの創造性を是非この開発で発揮してみませんか。メカを電気回路とソフトウェアで制御することや通信、ネットワークに興味が有る方、お待ちしています。
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